無職の父と、田舎の未来について。いま、はてなブックマークで話題になっている記事です。この記事を書いた方は、北海道から上京して、東京で学生をやっているのですが、この記事で田舎の悲惨な実情を伝えています。そして、現代の日本で田舎に暮らせる解決策を求めています。前回書いたマイクロビジネスについて関係しそうだったので、今回はこの記事に対して、ささやかながら意見を述べます。

 

 

この記事で書かれている田舎は、『ど田舎』です。人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような田舎らしいです。まともな仕事はなく、陰鬱な感じで書かれています。主な論点は

 

  1. 向上心があまりなく、身体が丈夫でなく、コミュニケーションが取りにくい人間に、できる仕事はあるか。
  2. そういった仕事を、人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎に作ることはできるか。
  3. そういった仕事に限らず、都会から田舎に仕事を流すことはできるか。

 

結論から言いますと、解決策はあります。全員が可能という訳じゃありませんが。最近、身近におきた例で紹介します。

 

 

同僚のY

現在、私は金融商品の運用の仕事をしています。わかりやすく言えば、デイトレーダーみたいなものです。こういった仕事はリスキーで、ギャンブルのようなイメージがありますが、実際はかなり違っています。仮に、デイトレ(一日の中で、売ったり買ったりして、次の日に持ち越さない取引)だったら、損失は技術でコントロールできる範疇であり、普通のトレーダーなら勝率9割は超えているでしょう。なかには数年間1度も負けてない人もいます。

 

同僚のYは青森から東京の大学に進学して、この仕事を始めました。彼は少し変人でした。全く人と関わらなくて平気で、若くして仙人のような生活をしていました。「休日は何をしてるのか?」と聞くと、いつも「何もしてなかった。ぼーっとしてた。」しか返事がありません。実家にも数年以上帰ってないと言います。おそらく、何日も誰とも喋らなかった日があるはずです。一般的に見ると、論点の1にあたる『コミュニケーションが取りにくい人間』です。

 

物を持たない生活を目指している私は、彼を尊敬していました。仕事はできましたし、なにより物やさまざまな人間的なものに、ほぼ執着がない姿がすごいと思いました。そんなYでしたが、最近会社を辞めました。ある程度の技術を得たので、自立してトレードをしていくことにしたのです。彼は青森の実家に帰りました。青森と言っても、かなり田舎の方に実家があるらしく、『車がないと到達は無理」という場所に住んでいるみたいです。これは2の『人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎』に該当します。

 

彼のトレードの目標は、1日5000〜20000円らしいです。かなり控えめな目標ですが、田舎で生活してくには十分な金額です。十分なマイクロビジネスです。インターネットがある現代に、トレードの場所は関係ありません。3の『都会から田舎に仕事を流すことはできるか』に対する答えになっています。

 

彼は意識せずか、極限まで物を持たない思想を実践し、更に、マイクロビジネスで生活するという私の理想を地で行っています。まあ極端な例でしたが、無職の父と、田舎の未来について。に対する一つの回答となっています。他の人からはユースホステスをやるとか、カフェをやるとかの意見があったそうですが、初期投資を考えると無理でしょう。なにより失敗したときのリスクがでか過ぎます。まだデイトレードをやるほうがリスクは少ないでしょう。デイトレードは努力とか知識より、才能がものを言う世界です。誰にその才能があるかはわからないものです。色々な研究(薬指が人差し指より長ければトレーダーの才能があるとか笑)がありますが、もし才能があれば儲けもんです。

 

 

最後に

こんだけ話題になるということは、今の日本にとって重大な課題だということです。人口減少に伴う、田舎の衰退。これは避けられない問題です。ミニマリストになり様々なマイクロビジネスをするというのは、個人の問題に限り一つの解決策とならないでしょうか?物価、家賃の安い地方ってのは魅力的です。物価、家賃の安い地方に住み、都会に保有してる不動産を貸して生活するなんてこともできます。国の政策レベルの観点で田舎の衰退をみれば、これといった案はでてきませんが、個人レベルだと色々対策が打てるはずです。ぜひ考えてみましょう。

 

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