ヤングジャンプ連載中『プリマックス』がヤバいので感想

最近のヤングジャンプ、キングダムを筆頭にめちゃくちゃ面白いことになっています。ヤングジャンプ黄金期に入っていると言っても過言でないでしょう。

その中でも異彩を放つ漫画『プリマックス』を今回紹介します。

ヨクサル節全開

ストーリーは男子高校生が女装してカワイイを極めるという話。性別入れ替え系、トランスジェンダー物は『ストップ!!ひばりくん!』を始め、鬼才宮野ともちかの『ゆびさきミルクティー』などの名作が多い分野です。

この『プリマックス』のスタイルは日常系ギャグ漫画に分類されると思うんですけど、ギャグのテンポ、発想力が従来のものとは一線を画しています。最初読んだとき、頭をレンガでぶん殴られた衝撃でした。初めてうすた京介の『すごいよ!! マサルさん』を読んだときの衝撃に似ています。

原作は『エアマスター』の柴田ヨクサル先生で、彼の独特のセンスと作画担当の蒼木雅彦の絵が組み合わさり異彩を放つ怪作になっています。ヨクサル先生の画風だとギャグ感が強くなりすぎて、バトル物の中にサブとしてギャグが入るのなら丁度良いんですが、純粋なギャグ漫画には適していないと思うので、ホントこの組み合わせは成功だと思います。それにヨクサル先生の描く女の子、ブタ化しますしね。

『プリマックス』のヨクサル節が現れているシーンがこちら

独特のテンポ

圧倒的な勢い

あとヨクサル節といえば「圧倒的な勢い」です。

エアマスターやハチワンダイバーでもよくあるシーンですが、地球規模の例えが出てきて相手を納得させるというのがあります。告白シーンで「地球絶対破壊ミサイルが来ても、お前のために受け止める」などのヨクサル節がこのプリマックスでもあります。ヨクサルヲタにはたまらない作品だと思います。

これからもこの勢いが続くのかはわかりませんが、かなり攻めていて面白い作品になると感じています。どんどん濃いキャラが出てきますし、この作品のテーマでもある「カワイイ」が更に意味不明になっていったりもします。量産型漫画ではなく、唯一無二のギャグ漫画なので、ぜひチェックすべき作品だと思います。それにしてもこの組み合わせを考えたヤングジャンプ編集部は有能だなぁ。

終わりに

プリマックス１巻が発売されましたが売れ行きがよくないみたいです。ヤングジャンプでの掲載順位も低くなってきましたし、最悪打ち切りも視野に入ってきました。

こんな素晴らしい作品が打ち切りになるのは耐えれないので、つい記事にしてしまいました。ぜひニコニコ静止画で１話がタダで読めるので、気になった人はぜひ読んでみてください。

よく週刊連載でここまでのギャグ漫画ができるなと感心しますが、ギャグ漫画を描くと精神的に病んでくるとも聞きますので、ヨクサル先生が少し心配です。

＊漫画ドランカーズを始めました