所有とは責任であり

モノは重荷になる

どんな重荷を背負うか

僕は自分で決める

 

『365日のシンプルライフ ペトリ・ルーッカイネン』

 

 

Twitterやメール、コメントで「365日のシンプルライフ」という映画が今度公開されるという情報を頂きました。

映画館でもやっているんですが、iTunesでも同時配信されています。

先日購入して観たので、レビューを書きたいと思います。

 

 

はじめに

これフィンランドの映画らしいんですが、初めてフィンランドの映画を観ました。

北欧のセンスってなんか独特ですよね。

この前、大阪のアメリカ村にあるフライング・タイガー・コペンハーゲンという北欧系の雑貨屋も行ったんですが、まあ安くてオシャレな物が溢れかえってます。まあ何も買わなかったですが…

 

話の展開としては、26歳の主人公が女にフラれたショックで、なぜか超絶シンプルライフを始めるというものです。

北欧系のシンプルライフと聞いていたので、まぁどうせオサレ系シンプルライフだろうなと思っていたら、

 

365日のシンプルライフ ペトリ

 

いきなり氷点下のヘルシンキで、夜道を全裸で走り抜けるシーンから始まります。笑

そして極寒の中、部屋でうずくまっているんですよ。全裸で

 

365日のシンプルライフ 部屋

 

完全、頭オカシイでしょ。

「YOUは何しに日本に!?」って番組でも、北欧人のぶっ飛び具合はズバ抜けてますけど、さすがヴァイキングの子孫だけはあります。

 

この主人公が自分にルールを課すんですが、そのルールが、

1 自分の持ち物を全て倉庫に預ける

2 1日に1個だけ倉庫から持ってこれる

3 1年間、続ける

4 1年間、物を買わない

です。

 

この実験が始まる前には5000〜20000点の物を保有していたらしいのですが、それを一旦、全て倉庫に預けるとこから始まります。

 

 

ドン引きされる

この実験に協力してくれる家族と友人が、ことごとく引いてるんですよ。

確かに普通、家族がいきなり全裸で生活しだしたらそうなりますよね。

弟なんか完全パシリにされてるんですよ。

「明日、仕事だからお起こしに来て」とか普通に言う兄ですからね。

でしょ笑

しかし、こんな兄貴を優しい目で見ています。

365日のシンプルライフ 弟が兄を見つめるシーン窓に置けば冷蔵庫になるといってはしゃぐ兄。笑

 365日のシンプルライフ 友人に否定されるシーン友人にもドン引きされる

 

365日のシンプルライフ 便利屋イエッサ便利屋というただのパシリ

 

こんくらい図太くないと極限生活はできないですからね。

 

 

どんな物を選ぶか

全裸の状態で、最初何を選ぶかというと、コートを手に取ります。

まずは着るものですよね。

それでも、全裸にコートという露出狂スタイル

 

365日のシンプルライフ 全裸にコート

 

その次は、タオルにもなるし、カーテンにもなるし、枕にも、寝袋にもなるという理由で、 ブランケットを選びます。

 

その次は、

 

その次は、マットレス

365日のシンプルライフ マットレス

 

1週間経った時点で、生活に必要な物は7個だと言っています。

その後、10日間、倉庫へ行きません。

 

その後は、パンツ歯ブラシタオルカバン自転車を持ち出します。

 

更に母親に諭されて、徐々に物が増えていきます。

冷蔵庫パソコン椅子

 

家に物が50〜60個貯まってからは、何も欲しくない状態になる主人公。

しかし、急に物が恋しくなります。

「昨日は、ハンガーの夢を見た」

「トイレブラシや食器スポンジまで夢に出てきた」

病気です笑

 

そして、ベッド洗濯機など必需品ではないが、あると生活が豊かになるものを持ち出します。

「本当に、これ以上必要なものがあるのか?」

そんな状態までになります。

 

 

彼女をつくる

話の中盤で、いきなり彼女を欲しがる主人公。

モノよりヒトというこの映画の根幹を描くためにも必要な要素です。

彼女に気に入られるために、自転車の鍵を弟と破壊しにいったり、食事を作ってやったりします。

そして、物も増えていきます。

デートをするためのアイロン

一緒にアウトドアに行くためにテント調理セットナイフなど。

彼女ができてから少しヌルい男になりました。

全裸で全力疾走してた男とは思えません。

 

 

謎の演出

ここからどうでもいいよ!!って演出が多くなります。

なぜか彼女の顔が最後まで見れないんです。

最初は足だけ。

 

365日のシンプルライフ 彼女

 

ギリギリ顔が映らないアングルばっかりで、一体何の意味があるのだろうと不思議に思いました。

この映画の最後、やっと顔が映るんですけど、主人公の本当の彼女の可能性高いです。主人公自体、監督本人ですし。

彼女と真剣に向き合えたことをこうやって表現しているのかわからないですが、お前の女の顔とかどうでもいいよ!!ってなりました。笑

 

他にも、彼女の冷蔵庫が壊れて、主人公がルールを破り新しいのを買ってあげるか、今持ってるのを高い金を払って修理してあげるかで死ぬほど悩むシーンもあります。

 

365日のシンプルライフ 冷蔵庫を買うかどうか

 

どっちでもいいよ!!笑

 

更にホントに謎だったのが、

 

365日のシンプルライフ デブ

 

この右に座ってる派手なデブ

全く喋らないのにずっと写ってるんですよ。

しかも、このデブ途中飽きて貧乏揺すりしだします。

本当に謎の演出で監督のギャグなんかなと思いました。

 

 

 

終わりに

365日経って、主人公が出した結論は。

 

「生活に必要な物は、100個くらいだと分かった」

「その次の100個は、生活を楽しむため」

 

一旦、極限まで物を減らした状態からの出発。

前回の記事で書いた、ハイデッガーの『最高度に深い退屈がもたらした絶対的な空虚放置を打ち壊し、状況を切り開く可能性に目を向けることを強制される。を思い出しました。

音楽もオシャレでフィンランドの生活が垣間見れるのは楽しかったです。

ただ、この映画90分なんですが、こんなに長い必要は無いと思います。

無駄を省けば、60分くらいで丁度いい長さになると感じました。

同じような価値観を持つ人が観るぶんには観れる映画ですが、映画自体の客観的な評価としては、10点中2点くらいでしょうか。

 

しかし、熱くなりました

遠い土地の違う文化の人が、似たようなことを考えてることに感動しました。

成熟した社会では似たような問題点があるということ。

それに向けて、何か行動している人がいるということ。

 

またこういった映画の情報とかあれば、是非教えてください。

 

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  • 最近のコメント

  • 27 コメント

    1. 初めまして。
      「365日のシンプルライフ」気になっていたので、レビュー参考になりました。ありがとうございました。

      ミニマリスト的な映画ですが、「into the wild」はご存じなんですよね。では「マイレージ、マイライフ」(up in the air)はどうですか。
      ストーリーはちょっと退屈ですが、主人公のジョージ・クルーニーが、「バックパックの中に入りきらない人生の持ち物は背負わない」というモットーを持つ、なかなかのミニマリストなんです。
      もし興味持たれましたらご覧ください。

      0
      • はじめまして!
        マイレージマイライフ好きですよ。
        ああいう転勤のある仕事に憧れます。
        英語のタイトルでup in the airって言うんですね!なんかいいですね!
        ただジョージクルーニーの生き方も、最後の方には否定されてたのが、なんとも言えなかったです。
        あの生活も、ある程度の強さがないとムリで、その強さがなくなると、
        一気に落ちぶれるということを学びました。

        0
    2. 映画のレビューありがとうございます。
      気になってるんですが見に行けそうになかったので面白かったです。

      最終的にどんな365個のものが選ばれるのかと思ったのですが、
      >「生活に必要な物は、100個くらいだと分かった」
      このあたりは以前読んだ本の
      「 100個チャレンジ 生きるために必要なモノは、そんなに多くない!」
      と同じ結論ですね

      0
      • 僕も多分200くらいがちょうどいいと思います。
        流石に100だとしんどいと思いますね。
        ちなみにiTunesのダウンロードだと2500円もします。
        とりあえず人柱になっておきました笑

        0
    3. わー、そのうち見ようと思っていたら、先を越されてしまったw

      監督へのインタビューをいくつか読んだのですが、登場する家族も友達も彼女も実際の人なんだそうです。
      ちょうど映画を撮っていた時に彼女と出会ったらしく、撮影していることを最後の方まで言えなくて、それで彼女の顔がギリギリまで出てこないのだと書いてあった気がします。

      0
      • >ちょうど映画を撮っていた時に彼女と出会ったらしく、撮影していることを最後の方まで言えなくて、それで彼女の顔がギリギリまで出てこないのだと書いてあった気がします。

        そうやったんすか…
        確かにすごい不自然な演出だったんで、フィンランド独特のセンスなのかなと思ってました。

        とりさんのレビュー楽しみにしてますんで!

        0
    4. >全裸で全力疾走してた男とは思えません。

      吹きました(笑)

      観に行こうか迷ってたんですけど、やめます。
      このレビューで十分(笑)

      0
    5. はじめまして。
      この前の日曜日に映画館でみました。
      謎に思ったところを的確につっこみいれてくれてて笑いました。
      本当にあの右の子供は謎でした。

      フィンランド人イケメンすぎでビビったのと、いいコートが欲しくなりましたね。

      0
      • やっぱ謎過ぎですよね笑
        あんな意味不明なシーンもなかなかないですよ。

        フィンランド人、イケメンですね~
        昔、フィンランド人がウチに泊まりに来たんですが、その人もビビるくらいイケメンでした。
        羨ましい話です。

        0
    6. こんにちは!
      気になっていた映画なのでレビューすごく参考になりました。

      肘さんのツッコミが個人的にツボです(^^)

      これからも面白いミニマリスト映画の紹介を楽しみにしてます!

      0
      • ありがとうございます!

        また何か映画ネタあれば書きたいと思います!

        ミニマリストちっくな作品があれば、ぜひ教えてください。

        0
    7. こんにちは。
      なにも持たずに生活をスタートさせるというところから、坂口恭平さんの「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」という本を思い出しました。映画じゃなくてすいません。こちらはミニマリストというよりも、都会でサヴァイヴする極限民というかんじですが。実践するのはさすがに躊躇しますが、価値観はかなり揺さぶられますよ。なによりこの本、めちゃくちゃおもしろかった記憶があります。もしお読みでなければ、ぜひ。

      0
      • こんにちは。
        坂口恭平さん好きですよ!
        まさに極限の人って感じですもんね。坂口恭平さんの話とか読んでると、論理を超えた感覚の人、野生の天才って思います。
        建設現場でダンゴムシを殺して泣いた話は衝撃を受けました。
        前に京都で坂口恭平さんの講演会があったんですが、結局行けなかったんですよね…
        ぜひ生で見てみたい人の一人です。

        0
    8. 「365日のシンプルライフ」もう見られたんですね!
      関西の映画公開は9月中旬だと思っていたらまさかiTunesで公開されてたとは!
      早速ダウンロードしてみます^^;

      0
      • 公開されていないのにiTunesでダウンロードできるって珍しいですよね。
        ただ2500円という…

        情報ありがとうございました!

        0
    9. Amazonのインスタントビデオでもレンタルできるみたいですね
      (48時間しか見れませんが、)1296円らしいです。

      0
    10. 見たんですね
      では新しい映画の紹介を
      http://www.ooinaru-chinmoku.jp/about.html
      >「大いなる沈黙へ」は構想から21年の歳月を費やして製作され、長らく日本公開が待たれていた異色のドキュメンタリーである。
      > フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院は、カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院である。
      >修道士たちは、毎日を祈りに捧げ、一生を清貧のうちに生きる。
      自給自足、藁のベッドとストーブのある小さな房で毎日を過ごし、小さなブリキの箱が唯一の持ちものだ。
      >会話は日曜の昼食後、散歩の時間にだけ許され、俗世間から完全に隔絶された孤独のなか、
      >何世紀にもわたって変わらない決められた生活を送る──これまで内部が明かされたことはなかった。
      世俗と離れたフランス、カトリックのお坊さんの話です
      仏教もそうですけどキリスト教も突き詰めればミニマル的な似たような感じになるんですね
      過ごすスケジュールは結構宗教行事で忙しいですが、世間とは隔絶されてるという感じです
      http://www.ooinaru-chinmoku.jp/days.html

      0
      • また面白そうな情報ありがとうございます!
        一体どうやってこういう映画の情報を手に入れておられるのか不思議です。
        ちょっとサイトみた感じだと、ちょっと怖いなと思いました。
        あまりにも禁欲的な生活は、ある種のマインドコントロールのような気がして。
        興味あるので、ぜひ観てみます!

        0
    11. あー別に強制ではないので絶対見ろとか、真似をしろとか、強く推奨はしないです。
      肘さんは僕から見れば、十分ミニマルしてると思ってますし、この映画のような厳格な生活は宗教的意義が強いだけで、ストレスを減らすことが目的ではなく、ある種のカルトですからね(笑)
      多分内容は365日のシンプルライフよりさらにコアでエンタメよりではないと思いますしね

      0
      • いえいえ、純粋に興味があります。
        物を持たない生活を突き詰めていくと、修道院、禅寺、ヤマギシ会などの宗教的な活動の寮生活に到達します。
        カトリック系の学校に通っていたんですが、実際の神父とシスターの生活は謎でした。
        そこに自由が見いだせないし、なんとなく嫌なので実践しようとは思いませんが、興味はあります。

        0
    12. レビュー、楽しく読ませていただきました。
      場面とコメントが的確で爆笑しちゃいました。
      彼、完全にヘンタイですね。全裸www 
      上映している映画館までちょっと遠いんですけど
      片づけに興味があるので観に行きたいと思いました。

      0
      • はたから見てるぶんには面白いですが、親族でこういう人がいるとめっちゃ迷惑ですね笑
        この映画観てて、弟の優しさに心打たれましたもん笑

        0

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