京都にある『あじき路地』というところに行きました。あじき路地とは、京都の五条の鴨川を渡ったとこにある、長さ50メートル程の集合長屋です。この路地の持ち主の方が、若い芸術家に頑張って欲しいという願いを込めて、若手クリエイターへの賃貸を募集しました。結果、たくさんの募集があり、この路地に様々な若手のクリエイターが集まって住むようになりました。家主の方が、色々なところへ営業してあげる等のバックアップをしたり、若手クリエイターが交流したりと、独自のコミュニティーが生み出されています。

 

あじき路地

全体図

 

前にテレビでここの存在を知って、気になっていたのです。コンパクトな長屋に、アトリエと住居スペースが同居しているのに心を揺さぶられました。こういった学生や、若い人が住むところは、限られた空間をいかに使うかというテーマがあります。狭い空間のため、その人の個性が表れて面白いものです。京都大学の吉田寮もかなり強烈でした。センスの優れている人が長屋にどう住むのか、とても興味があったので実際に行ってみました。

 

喫茶をやっている『月あかり』でお茶をして、『日曜日のパン屋さん』でパンを買って帰りました。京間2畳+京間4.5畳と書いてありましたが、かなり広く感じました。コンパクトな長屋を広々と使えるよう、階段が急だったり、風呂がなくてシャワールームのみになっています。個人的に風呂場はとても無駄だと思います。ほとんどシャワーですし、風呂に入りたければスーパー銭湯か温泉に行きます。風呂のスペースも、風呂を掃除するのも、風呂を掃除する道具をおくのも無駄ですしね。シャワールームで十分です。

 

話を戻して『月明かり』についてですが、センスが凄かったです。京都の有名なカフェには行き倒していますが、さすが芸術家。空間作りが圧倒的にうまいです。照明を作っている方なので、照明の使い方が素晴らしかったです。

 

あじき路地 月あかり

長屋も頑張ればこうなる

あじき路地

このセンスッ!!

あじき路地

他の長屋も素晴らしい

 

長屋に住みたい人はぜひ行ってみてください。参考になると思います。なにより感動したのはここの大家さんです。金持ちは、ここの大家さんのように、若い人や文化を育てるパトロンとなるべきです。サントリーの佐治さんが安藤忠雄をバックアップしたように、人のためになるお金の使い方をして欲しいですね。ちなみにGyaoで動画が観れます。

 

 

アクセス

京阪五条駅から徒歩5分
京都府京都市東山区大黒町通松原下ル2丁目山城町284

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