第三回出張ミニマリストをやってきました。
今回の家は京都!
依頼主は女職人!
叡山電鉄に乗って、依頼者のトミーさんのお家へ!
叡電に久しぶりに乗りましたが、やたら萌豚に媚びた萌列車に改造されてました。
何でもかんでもオタクに媚びやがって…
萌豚にしっぽ振って犬のように生きやがって……
「一両編成しかない底辺電車の末路がこれか…」と思いにふけりながら電車に揺られました。
そして、出町柳から数分でこんなに良い感じの田舎に!
大阪市内の腐った空気とはまるで違い、呼吸するだけで気持ち良い環境。
ちょっと田舎のばーちゃん家を思い出しました。
ここよりも数段田舎で、今や八つ墓村も真っ青な限界集落化してますが笑
記者のHさんと依頼者のトミーさんと合流し、近所の神社に散歩しに。
今や京都はインバウンドの爆買い中国人がごった返して魔都化していますが、ここは静かで落ち着いたスポットでした。
そして、ついに依頼者の部屋へ!!
どれどれ…
めっちゃ片付いとるやんッ!!
てか部屋オシャレやなッ!!
どうやら、ぼくが来るから大掃除をしたらしく、めちゃくちゃスッキリしてました。「だって、片付けとかないと肘さん恐そうなんだもん」と言ってましたが、全然そんなことありません笑
棚にあるのは染め物の仕事道具らしく、これは整理のしようがない。上の写真の右の方を見てもらうとわかるんですが、水晶の石が転がっていまして、「こんなん、いらねーやん」と思いつつも、なにかスピリチュアルな意味があるかもしれないのでとりあえず触れないことに笑
部屋がこんなに綺麗で周りの環境も素晴らしいとこなんですが、家賃は3万円台、駐車場代は6000円らしいです。京都市内にもすぐ行ける距離ですし、めっちゃいいとこやなと思いました。「まだ東京で消耗してるの~?」(クズブロガー風)って言いたくなりました。
前回の名古屋編でもそうだったんですが、もはや部屋が綺麗すぎて何をしたらいいんだ状態になりましたが、依頼としては
①物の手放し方
②本や書類の整理の仕方
ということなので、また前回と同じく本と書類をスキャンして、Evernoteの使い方を叩き込むことにしました。出張ミニマリストを2回して分かったことなんですが、意外とデジタル系苦手な方多い気がします。でも、某ヨットスクール並に鍛え上げますので安心してください。
まずは、本をスキャンスキャンするとこから。
ヘッドマウントを付けて本気モードに!!狂戦士化ッ!!
前回と同じように本をスキャン!!表紙もこんな感じにカット!!
スキャンした本をタブレットで見ると、こんなにクッキリ!!
と、まあこんな感じに本を手当たり次第、電子書籍化ッ!!
依頼者のトミーさんはよく出張に行くらしいので、家の本を電子書籍化しておけば、出張先でも全部読めます。
しばらく作業をして、昼食タイムに。
トミーさんがぼくとHさんの分まで、激旨カレーをつくってくれました。
な・・・なんとうウマさだッ!!
ウマさのエキスが全身を奔流のように駆け巡る・・・・!!!
トロットロの豚肉と新鮮な野菜がふんだんに使われており、濃厚な味と食欲を刺激する匂いがぼくの脳髄に突き刺さりました。普段、豚のエサのようなものしか食べていないんで幸せのあまり昇天寸前。
ここでちょっと依頼者のトミーさんの紹介。
彼女は伝統ある工芸品を作っている職人さんなんですが、物を作るだけでなく営業もやるハードワーカー。ミニマリストのオフ会でもアーティストの方はいらっしゃいましたが、物を捨てたいと思っているのに、物を作って売るという矛盾はどう考えているのだろうという話になりました。
彼女が作っているカバンは酒の絞り袋を素材にしているもので、伝統あるものらしいのですが、そういったものは「機能」でなく「記号」で売るものです。(機能と記号の話はこちらの記事を参照)
カバンの値段は10万以上しますし、「機能」だけで売買されるのは難しいと思いますので、伝統品、希少品という「記号」で勝負しなければ生きていけないはずです。しかし物を捨ててミニマリスト的に生きようとすれば、その「記号」の虚しさというものを実感するはずです。
この矛盾した考えにどう彼女が折り合いつけているのか聞いたところ、体験をさせるという答えを出してきました。伝統品をつくる体験講座をして、それに価値を見出してもらうという考えです。つまり、「記号」だけでなく、「体験、記憶」といった価値で物を売るということ。
今まで、物は「機能」と「記号」の側面があると言ってきましたが、こう考えると物にはそれ以外に「記憶」という側面もあるなと思いました。「記号」を排し「機能」を享受すべきですが、「記憶」はどうすべきか?ちょっと面白い発見をしました。皆さんどう考えます?
長くなったので今回はここまでです。
次回続きます。
出張ミニマリストというより、建物探訪みたいになってきました笑
物の持つ「記憶」の側面ですか。。。
bingoは今、それと戦っていて、元カノの記憶のあるものを捨てたおしていました。
「アクシズ、行け!忌まわしき記憶と共にっ!!!」…って感じです。
いや、さすがに隕石落としはしませんが…。
御眼鏡に叶う日がくれば、やはり電子図書化はお力をお借りしたいですが、
しかし、某ヨットスクールより某軍曹のような感じがいいなぁ!?
カレー!美味しそうです!!これは絶対美味しい!!!
こういうスキルは欲しいですが、でもせっかく減らした料理道具は増やしたくないなぁ。。。
成人になってから、関東にしみじみと住んだことがないので、あんまり勝手なコトは
言えませんが、関西の魅力は手軽に郊外に行けるコトでしょうか。叡電や湖西線は
いきなり空気の美味しい所に連れて行ってくれますし^^v
先日はお疲れ様でした!
記憶を掘り起こせる能力があれば物の「記憶」はいらないんですけどね。
>カレー!美味しそうです!!これは絶対美味しい!!!
こういうスキルは欲しいですが、でもせっかく減らした料理道具は増やしたくないなぁ。。。
マジで美味かったです。料理スキルの汎用性は高いですから、鍛えていて損するものではないですよね。
今度、料理教室でも行こうかなと考えています。
>関西の魅力は手軽に郊外に行けるコトでしょうか。叡電や湖西線は
いきなり空気の美味しい所に連れて行ってくれますし^^v
湖西線いいですよね。1日中乗っていたことがあります。読書に適しているんですよねアレ。
ちなみに京阪は酔いやすいので読書に不向きですよね。
電車とももくろがコラボしたら褒めちぎるんでしょうね
アイドルはまさに記憶のジャンルでしょう
記号として周りに自慢できませんし娯楽以外に機能はないし
>電車とももくろがコラボしたら褒めちぎるんでしょうね
そうです。
ただ萌えキャラで町興しするパターンが多すぎて食傷気味です。もう飽きました。
アイドルには確かに記号の価値はないですよね。
しかし娯楽で括るのは少し乱暴かと思います。
ももクロちゃんはエンタメでありますが、「リアル」があるんですよ。
「記号性」そのものは悪ではないと思いますね
僕も何度か書いた気がしますが、記号性で自我の一部を補強する――ようはアイデンティティとしての記号性を批判しています
したらば、ファッションっつうのは須く記号性を身にまとうことじゃないのという話になりそうですが、何か自分がカタチにしたいものを「表現」するという意味合いもあるように思います
僕も厳密にそれがどういう意味のことを言っとるのか曖昧なので、え、どうゆうこと、と言われると、どういうことなんでしょう、となっちゃうんですが
それとですね、対象を取り入れるために所有するということと、対象を体験するために所有するということは、違うんじゃないかと思ってます
それが側にあって、それに触れたり、それを見たりしているだけで、自分を幸せにしてくれたり、快適にしてくれるのなら、それはその人個人に必要な物なんじゃないのかと思ったり
>記号性で自我の一部を補強する――ようはアイデンティティとしての記号性を批判しています
自尊心のなさを何かで埋め合わせる行為は大抵の場合、よからぬことに繋がりますよね。
ファッションのように自分の所属する集団を表す「記号性」は合理的で批判することでもないのかもしれませんが、ぼくは「大いなるものに身を委ねる」という状態がどうしても気に食わないのです。
特定の記憶がひも付けられている物をどう捉えるべきか?
その物で特定の記憶が誘発させられるというのは、「記号」よりも価値のあることだと思います。
なので、hajiさんが仰るように「それはその人個人に必要な物」なのでしょう。
しかし、その物の価値というのは「記憶」だけなのです。
小さいころに貰ったぬいぐるみ、甲子園の土などは「機能」「記号」はなく、「記憶」だけの価値ですよね。
ぼくは極端かもしれませんが、それもデジタル化で解決できる問題だと思います。
今度、また記事にします。
建物探訪面白いです。
今回の方のお家は雑誌の天然生活に出てきそうですね。
肘さんもおつかれさまです。
ところで前にコメントで1000円以下の服しか買わないと書きましたがやめました(笑)
なかなか好みに合うのがなくていつも同じ服でストレスになってたし
新婚旅行でパリにツアーで行くのに毎日同じ服なのは他の人にどう思われるだろうと気になったのです。
それで数着買って用意してあと5日で出発という時にまさかのテロ...
怖すぎてキャンセルしました。
旅行と引き換えに心の自由を手に入れました(笑)
ちょっと雑誌風の加工もしました笑
まあ職人さんだけあって、センスある部屋でした。
>ところで前にコメントで1000円以下の服しか買わないと書きましたがやめました(笑)
なかなか好みに合うのがなくていつも同じ服でストレスになってたし
そりゃそうですよね。
高機能の服を着たら、安い服の機能性のなさを実感しますし。
パリの事件があったのは不運でしたね…
しかし賢明な判断ができたことは素晴らしいです。
自分も大学で染色を学んでいて、今は違う分野ですがものづくりに関わっているので、ものを作りながら「物を減らす」ことに憧れる矛盾をずっと考えていました。
ファインアートとデザイン、実用性の有無等で変わるものではありますが、個人的にものを作ることは表現であり、鑑賞者へ気づきを与えたり問題を提起したりする、表現の手段だと考えています。
ただ深く考えると、まだまだ自分でも解せない部分はあるのですが・・・。
文中で触れられている「ものの手放し方」についてもう少し具体的に知りたいなと感じます。
お時間あるときにまた書いてくださると嬉しいです。
全く別の話題ですが、ジャケットいいですね〜。sisiiですか?
染色を習っているんですね!
そういった方に「ものを作りながら「物を減らす」ことに憧れる矛盾」についてもっと聞きたいんですよ。
何かしらの正当化はできるんでしょうが、そこをもっと突き詰めてみたいです。
>文中で触れられている「ものの手放し方」についてもう少し具体的に知りたいなと感じます。
お時間あるときにまた書いてくださると嬉しいです。
次回書きます!
>全く別の話題ですが、ジャケットいいですね〜。sisiiですか?
sissiではないです。たぶんノーブランド系だと思います。
学生時代に買ったものなんでボロボロです笑
モノというか、多分「サービス」になるのかな
(個人的にはサービスは嫌いな言葉なので、あまり使いたくないのですが)
他に的を得たふさわしい言葉があるかもしれませんけど
「体験を売って、そのオマケに物」という風になると「サービス」と言ってもおかしくはないですね。
物だけを売るのが難しい時代にはなっていますし、こういう「記憶」と「物」をセットにしていくのは当然の結果のような気もします。
「記憶」の側面が出てきたことで思い付いたのですが、モノの機能、記号、記憶の度合いが将来的に変動する可能性(時間軸)まで意識して所有を考える場合に関してはどう思われますか。
投資関係の事情に明るく、活動歴のストーリー性を理解しないと共感できないアイドル文化(ももクロちゃん)を楽しんでおられる肘さんの視点をぜひお聞きしたいです。
返信遅れまして申し訳ありません。
メンタルが死んでいまして、更新どころではありませんでした。
>モノの機能、記号、記憶の度合いが将来的に変動する可能性(時間軸)まで意識して所有を考える場合に関してはどう思われますか。
面白い発想ありがとうございます。
「機能」は時間と比例して逓減していきますよね。
「記号」は時間とともに上にも下にも変動しますよね。時計なんか正にそうですよね。
「記憶」は時間と比例して濃くなっていくと思われます。
そう考えると、時間が経てば経つほど、「記憶」とひも付けられている物は捨てれなくなりますね。
物を捨てるという面で、「記憶」とひも付けられた物はとても厄介です。
次回の記事でも書きますが、「記憶」のデータ化しないとこれは解決しない問題だと思います。
物の所有で時間軸まで意識しますと、やはり「記憶」の面は注意しないとダメですね。
職人さんで道具があってもこれだけすっきりしているってのが格好いいです(´∀`)
スキャンした本、画質がいいのですね、いいものですね。
スキャンしたのは、もっと画質いいですよ!
デジカメで撮って、画質落としているんで、こんなもんですが、実際に見るともっとクッキリしてます。
下の人がダメってわけじゃないけどやっぱり肘さんの記事が良い。
彼のポテンシャルは異常ですから、これから楽しみにしていてください!
肘さん
体調くずしてまで無理して更新しなくても大丈夫ですよ
僕もあなたの記事が好きですが、ブログを義務的に考えて重荷にしないでくださいね
あくまで自分の体や精神を気遣ってください
そうじゃないと何のためのミニマリズムか分かったものじゃないので(笑)
ありがたいコメントありがとうございます。
そう言われるだけで元気になりますし、ブログをやっていて本当によかったと思います。
完全個人プレーの孤独な仕事をしていますので、こうやってコメントなどで接することが本当に助かります。
これからもよろしくお願いします。