おそらく今まで生きてきて最強にハマりました。まさかアイドルにハマるとは信じられません。最初ももクロを見たときは、「イロモノアイドルかー。すぐ消えるだろうな。てか興味ないわ。」ぐらいにしか思っていなかったのですが、今では心の底から尊敬するグループです。前回書いた人生つまらんの対記事であり、答えでもあります。ぜひ読んでください。(動画多め)
1章
言葉の無力さ
ももクロを語る上で、まず言葉(論理)の無力さを語らないといけないでしょう。
そもそも言葉で語れるものはその程度ということです。
株の世界にはアルゴリズムという自動売買プログラムがいます。プログラムということは論理の固まり、人間の処理能力を遥かに超えた論理の化け物です。しかし、そんな化け物にどういうわけか人間は勝てます。
人間に言葉(論理)を超えた何かがある証拠です。
言語を超越しているものは真に価値のあるもので、逆に言葉で伝えられるものはプログラム化可能な凡庸なものです。そうです。ももクロの魅力は言葉で伝えられないのです。
ルックスも歌も踊りも凄いわけでもない。AKBのように人数がいるわけでも、新陳代謝システムがあるわけでもない。
「全力」「一生懸命」などの言葉がよくあがりますが、一生懸命にやっているグループは他にも一杯いるわけで、答えにはなりません。しかし、そんなももクロが多くの人を魅了しているのは一体なんなのでしょう?
モノノフ(ももクロファン)の心から発せられた言葉があるので紹介します。
「俺は独身で子供いないんだけど、ももクロちゃんを見ていると、この子達がいるんなら安心して死ねる、と思えて涙がでる。ライブを見てても、こんな子たちが出てくる世界だったらきっと大丈夫だろうと思ってしまう」
「あぁ、そうなのか。俺はももクロを見て、死ぬことの恐怖から解放される安心感で泣いていたのか。もういつ死んでもいい、後悔はない、俺が死んだ後もこの娘たちが生きていく。ますます宗教じみていくな。だが、真実だ。ありがとう」
「ももクロは、これまでに私がリアルタイムで出会った中で、最も感動的かつ重要な美的芸術的対象であると確信する。これに取り組まなかったら、私は何のために美学芸術学など研究しているのか分からなくなる」
「ももクロの魅力は考えれば考えるほどわけがわからない」
--東大芸術学准教授 安西信一
とにかく言葉では表現できない何かがあるってことだけはわかっていただけたかと思います。
ここからは「愛の循環」と「感覚の世界」をキーワードに僕なりの答えを書いていきます。
2章
百田夏菜子(赤リーダー)はルフィ
愛の循環を生み出す
天真爛漫。この言葉がこの人にはぴったりです。静岡の田舎で男兄弟と外で毎日遊ぶという生活をしてたのもあり、運動神経もよく、どこまでも健康的で元気に満ちあふれています。
それを表すエピソードが、鎖骨を骨折したにも関わらず、正月にいとこ達と鬼ごっことかして遊びたいがために、1週間骨折したことを親にも隠して遊んだというものです。
親兄弟親戚友達、周りの環境からとても愛され、その愛情が彼女の天真爛漫さを育んだと思われます。
その代わりに百田夏菜子(ももたかなこ)はものすごくアホです。
ほとんど感覚で生きているような、言語の外側の世界にいるような子です。論理の世界ではなく、感覚の世界で生きているので、発言もほとんど考えられてないような感覚から生まれた言葉が発せられます。
その論理で汚されてない純粋な言葉が人の心を揺さぶるのです。
オズフェスというパンクバンドのフェスに、ももいろクローバーZが出場することが決定したとき、パンクファンにかなりバッシングを受けました。
「来たら殺す」「会場には入れさせない」
なとどいった脅迫じみた発言もされ、一体どうなるんだ?となっていました。
完全アウェーの中、ももクロはあえてパンクファンに媚を売らないアイドルアイドルした衣装でステージに上がります。
そして、百田夏菜子が開口一番。
「見てから決めろッーーー!!私たちがアイドルだッーーー!ももいろクローバーZだッーーーーー!!」
と発するのです。
他にも、
南海キャンディーズの山ちゃんがアメトークでももクロ芸人の企画をプレゼンしようか迷ってるときの一言
「山ちゃんが『ももクロ芸人』の企画をプレゼンして通らないような番組は、こっちから願い下げだッーー!!」
などといった、例を挙げればキリがないです。
サンジがルフィに「コイツは考えもなしにたまに核心をつくよな」と言いますが、正にそんな感じです。
カリスマ性、天真爛漫でアホ、リーダー、アホだけど核心をつくなどのルフィと百田夏菜子の共通点があります。
意味、論理性に囚われている人ほど、百田夏菜子が輝いて見えるでしょう。人生が楽しくなる秘訣は、言語の外に行くこと。つまり感覚の世界に行くこと。
百田夏菜子に近い人、親、メンバーは、彼女のことを太陽だといいます。彼女の母親のこんなコメントがあります。
「夏菜子の宿命が人を幸せにすることであるなら、あなたは笑顔で生きていけばいいと思います。太陽の子、夏菜子!!もっともっと高く飛べ!」
いろんな人から愛され、その愛情をいろんな人な返して、また愛されるという愛の循環が彼女の周りに生まれます。それはとてつもないエネルギー、熱を生み出します。これがももいろクローバーZの魅力の第一の魅力です。
3章
愛の循環に巻き込まれるメンバー達
そして感覚の世界へ
リーダー百田夏菜子を中心に回る愛の循環に巻き込まれるように、他のメンバーも覚醒していきます。高城れに(紫)は純粋で感情むき出しで、ぶっこみ担当。言葉より動画で紹介した方が伝わりやすいと思うので、動画を貼ってます。
追記
2014-08-20
動画が消されたようです。
あーりん(MC ピンク)はTHE アイドル。
最年少ながら、ももクロのMCを務めるプロ意識の高い子。
幼い頃から、母親に溺愛されており、プリクラを撮ることすら禁止されるほどの箱入り娘っぷりです。
彼女はアイドルのプロとしてのぶりっ子「あーりん」と、普段のサバサバしている「佐々木彩夏」の人格があります。
ライブになると、その両方の人格が混ざったような、ぶりっ子な一面と、サバサバしたとてもかっこ良い一面が出てきます。
あーりん「あーりんだよぉ〜☆」
佐々木彩夏「オラッ!!声出していこうぜェッーーーー!!!」
ここで、興味深い動画があります。なぜ大人がももクロにはまるのかという動画です。この動画の最後にあーりんが核心を突いたことを言っていました。
「一生懸命やるのってカッコいいよね」
「学校とかで『ちょお、ダリィ』とか言う人いるじゃないですか。絶対一生懸命やってると楽しいのにって、ももクロやってるとすごい思う」
一生懸命だけでなく、楽しんでいる。これは最強ですね。ジョッキーの福永 祐一がこのような言葉を言っていました。
「努力している人は、楽しんでいる人に勝てない」
ここでの楽しんでる人とは感覚の世界にいる人です。とある思想家が、「自分が信じている思想を、論理的になぜそれを信じているのか説明できる人は危うい。なぜなら論破されれば、もう信じられなくなるからだ。」と言ってました。
論理的になぜソレが好きなのか説明できないが、とにかくソレが楽しい。言葉を超えて、感覚の世界にいる状態。登山家の「そこに山があるから」状態。前の記事でも書きました。手段が目的になっている人は輝いていると。まさにももクロはその状態なのです。
百田夏菜子の感覚の世界がメンバーに伝染して、名状しがたい圧倒的な輝きを放っている。これがももクロの第二の魅力です。
逆境 こそが チャンス だぜぃ 雨も嵐も
さあ来ぃ!さあ来ぃ! 体は張りまくり
天下を取りに行くぜぃ いざ 気合い 根性 満開 覚悟 情熱 全開
ピンキージョーンズ
4章
ももクロはロック
日本のような経済格差が少なく、深刻な貧困層が少ない国では、ロックが本格的に流行することなく、独自の進化をしてきたと思います。
昔、the pillowsという日本のロックバンド が好きでしたが、日本のぬるい閉塞感が生み出したロックでした。ルサンチマンから出てきた熱とマイノリティから生まれた言葉をギターに乗せて歌っていました。the pillowsの歌には心を揺さぶられます。そして、ももクロはどこかthe pillowsと似た熱を感じるのです。
マイナスから生まれる熱のthe pillowsと、プラスから生まれる熱のももクロという正反対のベクトルですが、確かに似た熱量なのです。その証拠に。
ももいろクローバーZのファンにはなぜロックファンが多いのか(上)
ももクロ観てきた。気になってる人は今からでも遅くないからチェックしといた方がいい。凄いエンターテイメント&体育会系ハードコア。(ピエール中野 / 凛として時雨)
ももクロのパフォーマンスを見ていると「オレも私も何かやんなきゃ!」という気持ちに必ずなるので、やる気注入してもらいに行くといいと思います。(大槻ケンヂ / 筋肉少女隊)
ももクロちゃんは溢れるパワーが、会場の隅までぐっと迫ってきて、胸が熱くなりました。こんなにかっこいい女の子たちがいるんだって。(蒼山幸子 / ねごと)
ももいろなんとかZってアイドルの多分野音のライブ映像が凄まじかった、ギラギラしていた、余裕ゼロでぶっ込んでいくパンクバンドのライブを見ているようだった(猪俣ヨウスケ / Dr.Downer)
今最もロックンロールの爆発力を発揮しているのって、ロックバンドじゃなくてももクロだと思うんですよ。BPM速めのサウンド、たたみかけるような完成されたライブ、プロレス的な仕掛けとステージ演出、かつそれをやってるメンバーたちのガチンコ感。誰が観ても楽しめるし、誰が聴いても興奮する。あれこそロックバンドの理想形で、エンタテインメントのあるべき形だなって。(成田大致 / THE WAYBARK、「夏の魔物」主催)
現在、オシャレロック、サブカルロック、文化系ロックなど色々ありますが、熱で心を揺さぶるという点では、ももクロは確実にそれらよりロックなのです。
ブレーキなんかいらない
ココは行っとけ 今だカッ飛べ
アクセル ベタ踏みで行け
マイノリティーな弱気蹴散らす
鼓動はガチタテノリ
CONTRADICTION
5章
愛の循環に巻き込まれるファン
そしてカテゴリを超える
ももクロのファン層には多様性があります。老若男女、ロックファン、メタルファン、プロレスファン、クラブミュージックファンなど、普段は交わることのない人がももクロのライブに来ます。百田夏菜子が中心とした愛の循環、感覚の世界は、メンバー、スタッフ、そしてファンまで巻き込んでいきます。
あらゆるジャンルの人が、普段絶対交わらない人が、ももクロのために一つになる。
ももクロが汗を流して、一生懸命に、楽しく、笑顔で、踊って歌う姿に涙が自然と出る。
なぜ泣いているのかはわからない。
愛に満ちあふれた世界、言葉を超えた感覚の世界。
いつも 全力で
歌おう! 踊ろう! 笑おう!!!
笑顔と歌声で 世界を照らし出せ
行くぜっ!! Let’s Go!!!
行くぜっ!怪盗少女
終わりに
「こいつ大丈夫か?」と思った方、僕は大丈夫ですよ。ネタでもなんでもなく、ありのままを書き出しました。あくまでも、ここで書いたももクロの魅力は一部分であり、他にもありとあらゆるももクロ論があります。早見あかり(青)が脱退した話で一記事かけますし、長くなりすぎるので他のメンバーを省いて書いています。百田夏菜子は絶対的中心であり、ももクロそのものであります。彼女の特性である「愛の循環」と「感覚の世界」をキーワードに話を進めていきました。
ミニマリストと関係がなさすぎる記事になりましたが、人生つまらん問題の一つの回答として書きました。人生つまらん問題にぶち当たってる人。10回くらい下の動画を観ていれば、何か悟れるかもしれません。
ある程度、ももクロ知ったら下のBD観てください。泣けます。
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事~眩しさの中に君がいた~(Blu-ray Disc) | |
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こんばんは。
なんとなく、分かりますこの気持ち。
私は10年前モー娘。にハマっていましたが、似たような感覚でした。
ももクロって10年に一度のカルトアイドルグループなんですかねぇ…
ホントなんなんですかねこの気持ち。
ももクロは今までのアイドル像を壊しにかかっているようなアイドルのような気がします。簡単に言うとAKBが保守派としたら、ももクロは革新派って感じですかね。
自分はアイドルが好きではないですが、
同じような感覚をサッカー選手・クラブに抱いているので
気持ちは分かります。それぞれの個性がぶつかり合っているのって見ていて楽しい。それを通じて自分の生活にリズムが出るというか。
ももクロの曲はよく知りませんが、応援したくなる子たちだなとは思います。
ある程度醒めてても、体当たりでぶつかってる感じがプロ意識を感じますね。
サポーターの熱はかなりありますよね。特に日本のチームのサポーターは見ていて、一体感、真剣さを感じます。古来から、才能ある人が、真剣に、楽しく、何かをやる姿は理屈を超えて、人を感動させますよね。オリンピックなんてその典型的な例でもありますし。
僕もアイドル好きではなかったんですが、なぜかももクロにはまったんで、オススメです!
同感です。解決策がはっきりしない悩みは厄介ですが、理屈抜きで塗り替えてくれるエネルギッシュなものとか、まじめにきちんと作られたものとかに触れると正される気がします。私の場合はお笑いとかストーリー性が高いゲームとかでした。
元気になれるものは常において置きたいなぁと思うのですが、DVDって保管されてるんですか・・・?嵩張りはしませんが。
あと余談ですが、このブログを見てウシジマくんをまた読み始めました。あのアラフォー女性もなかなかインパクトのある方なんですね。。。
ホスト編の排水溝の描写がリアルでひぃいいってなりました。整った生活を目指します…!
DVDはリッピングしてHDDに保存していますね。わざわざディスクで保存するのは嵩張るので。
厄介なのはBDです。容量が多い上に、リッピングもできないので、泣く泣くディスクとして保有しています。とはいっても、ももクロのBDしかないんですけどね。データーだけ、iTunesとかで配信してくれれば最高なんですが。ゲームは最近だとダウンロードできますけどね。
ウシジマ君の作者の取材力は、現在の漫画界でもトップクラスだと思います。そのせいか経験的に、ウシジマ君でネタにされるような人物は、散らかって物に溢れている家に住んでるって知っているんじゃないですかね。今やってる与沢翼編もそういった描写ありますし。
タイプミスされてますよ
「モモノフ」ではなく「モノノフ」です。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
お初投稿します。普段から肘さんの記事を読ませてもらってます。
社会がリベラル化してきて、実生活では少年漫画のような青春、熱血を体験することのない人々が増えていると聞きます。そういった欲求を満たす対象としてAKB、ももクロがウケるのかなと思いました。
私はアイドルとは作られた存在であり、かわいい少女も自尊心の塊でバックには金の臭いのするおっさんがいるんだろうなとか色々考えてしまうので嫌いです。
生活をシンプルにするのも、自分の打ち込めるものに対して積極的に打ち込んでいくための手段であると考えているので、他者が作ったコンテンツに依存せず、自分の目標を持ちたいと思いました。
コメントありがとうございます。確かに近代化以降、リベラル化で合理的になり、損得が判断の基準なっています。
合理性に支配されている人は、趣味がありません。「こんなんして、なんのメリットがあるの?」という、損得勘定が呪いのようにつきまとい、結局何もない人生を送ることになります。これをやれば女にモテるとか、社会的なカーストが上がるといった、損得勘定で趣味を持つ人もいます。これは趣味に入らないです。
この合理性に支配されている状態を「人生つまらん問題」として、何個か記事を書きました。
自分の好きなこと、目標を持つためには、一度合理性の世界から抜け出して、感覚の世界に行く必要があると思ってます。
なぜなら、合理的に好きなものは、その合理的が無くなれば好きではない、つまり本当に好きなことではないということです。
ももクロは合理性の世界から感覚の世界へ行く手助けになるはずです。
ももクロの運営はダーティーではないので、ぜひ偏見を捨てて見てみてはどうでしょう?感覚の世界に行けば、本当に自分のやりたいことが見つかるはずです。
モノノフのミニマリスト。自分とこんな共通点のある人がいて驚きです。よろしくお願いします。
ツイッターでフォローしてくれた方ですよね。こちらこそ。
肘さんの 人生つまらん〜対策は ももクロなんですね。
私は、チェンマイでした。と、いうわけでチェンマイに来て2週間になりますが 大正解でした。
楽しい寂しい嬉しいドキドキする必死になるまったりする毎日で、つまらんする暇が 無いというか。
機内持ち込み用の トランク一個で、リアルトランク一つで〜生活もまた楽し、です。
だけどお互いに、いつかはこれもまだ 慣れが(飽きが)
来るわけで 生きている限りは、自分を楽しませる何かを探し続けるのかもしれませんね。
いつも モチベーション&ヒントもらってますよ!ありがとう(〃ω〃)
タイのチェンマイのことは初めて知りました。ぜひチェンマイの魅力を教えてほしいです。もしブログなどをしておられるのなら教えてください。
やっぱ圧倒的な非日常はいいですよねえ。こうやってお互いに刺激を与えられてブログやってた価値がありました。これからもよろしくお願いします。
ルフィでもありジブリに出てきそうな真っ直ぐでひたむきなヒロイン感がまさに夏菜子
夏菜子の主人公ぷりは、『昔好きだったジャンプヒーロー』そのものです。
孫悟空、ターちゃん、ルフィ、キン肉マンなどのジャンプヒーローです。
初めまして。
私も昔は元気一杯エネルギッシュで、
太陽のようだと言われていました。
アホでしたが、、、。
いまは一生懸命生きれない自分に嫌気がさして、何をどう頑張ったら良いのか
頭で考えすぎてワケが分からなくなっています。
もう少し、感覚で生きてみようかと思いました。ももクロのライブ動画とか、見てみます。有難うございます。
コメントありがとうございます!
ももクロちゃん関連のコメントはホント嬉しいです。
ライブ映像だと桃神祭がオススメです。あとは早見あかり脱退ライブをご覧になって頂けたら絶対に泣くと思います。
ぼくはももクロちゃんに感覚の世界を学びました。元々そういった素質をお持ちでしたら、すんなり入れると思うんでぜひ!
商品説明を読んで、自分なりに想像していたよりずっと美品でした。
お店の商品程度ランク付けが、かなり厳しいのだなと思いました。
購入する側の立場に立ったお店だと思います。